気候と皮膚

キャプチャ

今年の6月は去年より全体に気温が低かったですね。そして朝急に冷え込んだり。 気温差が大きいと自律神経のバランスが悪くなり、体が重だるい、皮膚が荒れる、気分がのらない など調子が悪くなりがちです。また今年はまたエルニーニョが発生しているとのうわさもあります。 タンパク質 ビタミン ミネラルを取り寒暖差に負けないようにしましょう。 m

コラーゲン

お肌のハリと弾力の源、などの効用を宣伝してたくさんのコラーゲンサプリが売られています。しかしそれらの製品を飲んだり食べたりしてもほとんど吸収されないと思われます。また多くのコラーゲンサプリには添加物がたくさん使われています。合成甘味料で安全性に問題が指摘されているアセスルファムKや、二酸化珪素(ガラスの材料です)成分が入ったサプリもあります。長期間摂取し続け・・・続きを読む

合わない靴の害

合わない靴、通気性の悪い靴をはき続けると、外反母趾、巻き爪、水虫、足の痛みなどさまざまなトラブルの元になります。さらに足の神経が鈍くなったり、血流が低下して冷え性の原因になることもあります。 合わない靴歴が長くなると顎関節症、肩こり、胃の痛み、腰痛、膀胱炎にまで発展することがあります。当院では水虫の方にはできるだけ、はだしでいること、靴を乾燥させる方法、あし・・・続きを読む

にきびと年齢

にきびはいつまで出るのでしょうか。ある大学病院の統計を御紹介します。11歳から出始め、16歳頃から増えていき、21歳で患者さんの数がピークになります。22歳から35歳まではコンスタントに発生します。35歳くらいから減ってきて最高齢は43歳という結果でした。 昔と比べると発症の若年齢化と長期化が認められます。これは衣食住、ストレス、化粧品の問題などが関係してい・・・続きを読む

赤ちゃんのスキンケア

赤ちゃんのほっぺは涙、汗、食べ物、よだれ、そして忘れがちですが、だっこしている大人の服の素材によって刺激を受けます。よだれや涙、食べ物は水でぬらしたガーゼでそっとぬぐってください。お湯だとうるおいの皮脂を取りやすいのでお水が良いと思います。赤み、かさつきがある時は外用薬を使ったほうが良い場合もあります。 だっこする大人の人は冬場、けばけばのセーターが赤ちゃん・・・続きを読む

肝斑

女性のシミの一つに肝斑があります。30代から40代のかたに多いです。目のすぐ下をさけてほほに広がるしみです。生理周期に合わせて濃くなったり薄くなったりします。治療はトラネキサム酸の内服治療が中心になります。閉経する頃には消えていくことが多いので、一生苦しむことは少ないものの、やはり気になりますね。 また「肝斑」というくらいなので知らないうちに肝臓が疲れている・・・続きを読む

かくれ鉄不足

暑くなってきました。夏になると冷たいものが食べたくなります。ただ、むしょうに冷たいものが欲しくてたまらない、という人のなかには「かくれ鉄不足」の症状として氷食症という状態になっている場合があります。 検診で貧血と言われていなくても鉄不足ということはあります。貯蔵鉄フェリチンの不足です。これは検診ではチェックしないので見落とされている場合があります。氷食症以外・・・続きを読む

しみこませる

煮物に味をおいしくしみこませるには経験と熟練の技が必要ですね。材料を入れる順番にしても火の通りにくいもの、根菜類から葉野菜へと入れていきます。繊維に色をしみこませるのもそうです。藍染めのハンカチ一枚作るのも簡単ではありません。伝統の技を学ぶ必要があります。 水虫でも二次感染を起こしている時にはまず、細菌感染を抑えてから水虫の治療へという「治す順番」があります・・・続きを読む

自転車は良い乗り物か

残尿感、頻尿などの症状が出る慢性前立腺炎の患者さんには、長時間、自転車に乗らないようにしてもらっています。サドルのノーズ部分の圧迫で陰部の血流が悪くなるためです。 最近、欧米からの報告で、週25時間以上自転車に乗る人は性器が鈍感になったり、睾丸の痛みを感じたりすることが多い、とのこと。また都市部では排気ガスを吸いやすく体に良くないという。サドルノーズの影響は・・・続きを読む

タマネギと肌

最近、タマネギを炒めるのに時間がかかるようになった。最近、肌荒れが治るのに時間がかかるようになった。この二つに共通するキーワードはー インナードライ です。インナー(中が)ドライ(乾いている)という意味です。昔のタマネギには水分がたくさん含まれていましたが、外見のいいものを作ろうとして水分量の少ない、しんなりしない、タマネギになってしまったようです。 肌では・・・続きを読む

平床硬枕

ふかふかのふとんの上と、硬い床の上、どっちに寝ていたほうが寝返りしやすいでしょうか? 硬い床のほうが楽に寝返りできると思いませんか。ふかふかだと寝返りするにも結構、筋肉を使っているー寝ている間休まっていないーということです。 そこで快眠のためには、寝るときはマットレスをやめて敷布団だけにしましょう。枕も木のまくらが意外と楽です。わたしも使っています。 最近は・・・続きを読む

ラップトップ

駅や空港の待合室で、膝の上にラップトップパソコンを置いて熱心に仕事をしているビジネスマン。時代の最先端という感じでかっこいい、と感じる人も多いでしょう。しかし、皮ふ科、泌尿器科医からみると将来が危ぶまれる光景です。 まず、首や背中を丸めて作業していると、筋肉が硬くなって血流やリンパの流れが悪くなります。そして体内の老廃物や化学物質などの毒の排泄能力が低下しま・・・続きを読む

水と梅干おにぎり

急にじんましんが出た。他のアレルギー疾患、花粉症や喘息と比べてじんましんは原因の特定が難しいです。いつも食べて大丈夫なものが体調の悪いとき食べるとじんましんの原因になることもあります。 そんな時、1-2日間、水と梅干おにぎり だけで過ごしてみる、という方法があります。水、梅干、ごはん この3つはまずアレルギーは起こしません。栄養は偏りますが2日間くらいなら大・・・続きを読む

春の肌に起こっていること

今年の春は例年にも増して寒暖差が激しいですね。こんな時、肌にはどんな負担がかかっているのでしょうか。 寒暖差により自律神経のバランスがくずれ、血流が悪くなり、皮膚のターンオーバーが悪くなる 春先の紫外線レベルの上昇 花粉やPM2.5     などが影響を与えています。 自律神経を鍛えるには温冷浴が有効です。でも中年以降はちょっと続かないことも。まずは紫外線対・・・続きを読む

けむし

「これは虫刺されですね。」 「でも服着ていたんですけど。」 外来で毎年くりかえされる会話です。たしかに虫刺されは基本的には頚部とか胸とか手足とか露出部位に現れます。では服を着ていた所の虫刺されとは何か? 毛虫 です。毛虫は毒針をばらまいて付着した皮膚に炎症を起こします。ですから服のすきまを通って中に入ることもあります。また、外に干してある洗濯物に針が付着して・・・続きを読む

バナナ

イギリス、デボン州のペイントン動物園ではサルの餌にバナナを与えるのをやめて野菜中心の餌に切り替えたとのこと。その結果、毛並みが良くなり、攻撃性が低下し、群れが落ち着いたという。基本的に野菜でビタミン、ミネラルをしっかり摂取していれば果物はそれほど必要ないと思います。むしろ果物に含まれる果糖は体内で中性脂肪に変わりやすいので注意が必要です。 糖度が高い果物ー ・・・続きを読む

IT社会

ITの進歩によって人間の精神活動で最も大きく変わったのは「考える」より「検索する」ようになったことだといわれています。似たようなもんだろうと思う人もいらっしゃるでしょうが、両者は違うものではないでしょうか。たとえば守備についていて、外野フライが飛んできたとします。ボールを注視して、スタートを切り、注視角を一定に保ちつつ、走る速度を調整する。普通はこのように視・・・続きを読む

背中がかゆい時

背中がかゆい、でも50肩で痛くて、くすりがぬれない。そんな時はどうしたら良いでしょうか。まず飲み薬でうまくかゆみが取れる場合もあります。また背中に簡単にくすりをぬるための補助具も有効です。   軟膏ぬりちゃん とパソコン入力すると販売サイトが出ます。 さらにお風呂を使って皮膚から老廃物を洗い流し、かゆみを取る方法があります。お風呂に何をどれだけ入れるか、行う・・・続きを読む